平井動物病院|東京都江戸川区|犬・猫

平井動物病院は、的確な診断と過不足のない治療を信条とし、費用を抑えながら質の高い医療を提供いたします。

【コラム】猫の食欲不振

猫は食欲不振になりやすい動物です。病気だけではなくストレスによって食べなくなるという事態もよく起こります。

 

猫は何日間食べなくても大丈夫か

一般的に、子猫は半日、成猫は1日以上何も食べなければ要注意と言われています。子猫、高齢猫、病気の猫などは予備能力が低いため、食欲不振になったら早めに対処しなければいけません。

食欲不振になる時は、いきなり何も食べなくなるとは限りません。好きなものしか食べなくなったり、徐々に食べる量が減ったりする場合もあります。何日間食べないかだけを判断基準にせず、状態しだいで臨機応変に対応していくことが望ましいでしょう。

 

食欲不振が続くとどうなるか

食欲不振が続くと以下のような問題が生じてきます。

・脱水
食事量や飲水量が減ると脱水になります。下痢や嘔吐を呈していたり、腎臓病や糖尿病を患っていたりすると、より急速に脱水になります。脱水は腎臓その他の臓器に更なる障害を引き起こします。
脱水によって喉が渇き、「食べないで水だけ飲む」といった状態になる場合もよくあります。ただ、重度の脱水時は水を飲んでも追いつきません。輸液治療が必要となります。

・胃腸の状態の悪化
絶食が続くと、胃腸の運動性が低下したり腸内環境が悪化したりします。そうなると、その後の回復にも時間がかかってしまいます。

・肝リピドーシス(脂肪肝)
食欲不振が続くと体内の脂肪が急速に分解されて肝臓に蓄積します。これを肝リピドーシスと言います。猫は肝リピドーシスになりやすい動物です。特に肥満猫が要注意であり、2日間以上食べないと肝リピドーシスを発症するおそれがあります。肝リピドーシスの治療は非常に大変であり、長期の入院治療を行わないと助けられない場合もあります。
「肥満だから何日か食べなくても大丈夫だろう」という考えは間違いで、むしろ、より危険性が高いです。「肥満猫の食欲不振は特に早めに対応する」「そもそも猫を太らせない」といったことを頭に入れておいてください。

 

猫の食欲不振の原因

猫の食欲不振の原因としては、「体質と嗜好性」「ストレス」「病気」などが挙げられます。

・体質と嗜好性
「少しづつしか食べない」「フードを変えると食べない」「すぐに飽きて食べなくなる」など、体質や嗜好性によって食欲が安定しない猫がいます。

・ストレス
ストレス(気候、騒音、同居猫や同居人との不仲、引っ越し、ペットホテルなど)によって食欲は低下します。

・病気
様々な病気によって食欲は低下します。病気の種類や重症度によって食欲不振の程度は異なります。


「体質」「嗜好性」「ストレス耐性」などは猫によって個体差があります。予め把握しておくことが重要です。

・体質
たくさん食べる猫、少し食べる猫、一気にガツガツ食べる猫、気が向いた時に食べる猫など様々です。普段から少食の猫は体質または病気の両方が考えられますので、一度動物病院で診察を受けてみてください。

・嗜好性
ウェットフードが好きな猫、ドライフードが好きな猫、何でも食べる猫、好きなものしか食べない猫など様々です。フードを変えた時の反応(変えると食べなくなる、またはよく食べるようになるなど)も猫によって様々です。

・ストレス耐性
猫はストレスに弱い傾向がありますが、全ての猫に当てはまるわけではありません。ストレスと無縁の猫も存在します。猫の性格は飼っているうちにだんだんわかってくると思いますが、中には、飼い主さんにはとても馴れているのに他の場所や人は怖がる猫もいます。家での様子だけでなく、動物病院を受診した時、他の人に会った時、別の場所に預けた時などの様子も含めて判断するとよいでしょう。

 

猫の食欲不振の見分け方と対応

猫が食欲不振になった時はまず原因を考えます。そして、家で対処するか、動物病院を受診するかを考えます。前項で書いたように、猫の個体差を把握しておくと食欲不振の判断がしやすくなるでしょう。以下は具体例です。

・気が向かない日はあまり食べない猫だから、元気もありそうだし1日くらいは様子を見てみよう。
・いつも必ず完食する猫だから、半日も食べないのは明らかにおかしい。
・ドライフードが好きだったけどウェットフードしか食べられなくなってきたので、口が痛いのかもしれない。
・来客があるとその後しばらく食べなくなる猫だから、今回も少し様子を見てみよう。
・来客のせいで食べなくなったことは過去にないし、その前から少しづつ食欲が落ちていたような気もするので、病気があるのかもしれない。

対応の判断基準は以下のようになります。

・「体質、嗜好性、ストレス耐性などに問題のある猫がまたいつものように食欲不振になった」「環境の変化など明らかなストレスが存在する」などの場合は、まず家での対処を試みる。それでも1日以上食べなければ動物病院を受診する。
・上記以外の場合は、最初から病気の可能性を考えて早めに動物病院を受診する。

 

家での対処法について

家での対処法は以下のようになります。

・体質や嗜好性の問題で食べない場合
フードの種類や与え方(食事場所、食器、量、回数など)を工夫する必要があります。犬では甘やかさずに我慢して食べさせることが望ましいですが、猫でそのようなことをすると頑なに食べない可能性が高く、絶食によりさらに体調が悪化するリスクもあります。猫に対しては、多少甘やかしてなんとか食べてもらうようにしてください。
個人的には、「減量目的でフードを変更し、それが好みではなかったために食べなくなってしまい、その後に肝リピドーシスを発症」などの事例も経験しております。お腹がすいたら食べるだろうという考えは猫においては危険です。フードを変更して食べなかったら無理をせず食べるものを与えるということが重要です。

・ストレスで食べない場合
環境を改善する必要があります。ただ、現実的に難しい場合もあると思われます。同居人などは変えられないでしょうから、できる範囲で努力してください。
猫のことが心配でずっとかまっている方がいらっしゃいますが、それも猫にとってはストレスになります。状態が悪い時は1頭だけで静かにしていたいものです。自ら寄ってきた時はよいですが、寄ってこない時はかまいすぎないようにしてください。また、大きな声や物音もストレスになりますので気を付けてください。

家で簡単にできることは、「猫が好きなものを食べさせてみる」「静かにしてストレスを与えない」などです。食べたくない時に強制的に食べさせようとすると嫌がってなおさら食べなくなるおそれがあります。好きなものを自ら食べない場合は無理をせず早めに動物病院を受診してください。

 

動物病院受診について

動物病院を受診する必要があるのは、「病気が疑わしい場合」「家で対処してみたけど食べるようにならなかった場合」です。

病気が特に疑われるのは、「食欲不振以外の症状(嘔吐・下痢・呼吸困難・排尿障害・歩行障害など)がある」「元気がなく状態が悪そう」などの場合です。猫の症状はよく観察していてもわかりにくいため、食欲不振以外にはっきりとした症状がなくても病気がないと言えるわけではありません。例えば、「部屋の隅でじっとしている」という場合に、どこかが痛いのか、呼吸が苦しいのか、尿が出ないのか、ストレスで警戒しているだけなのか、といったことを判断するのはなかなか難しいでしょう。よくわからなければ早めに動物病院を受診したほうが無難です。

 

動物病院での診療

食欲不振を主訴に動物病院を受診した際は、問診・身体検査・各種検査によって診断を行っていきます。食欲不振以外の症状があったり身体検査で異常が検出されたりした場合はある程度病気の推測ができますが、そうでない場合は一から病気を探していかなければいけません。食欲不振という症状はあらゆる病気によって生じるため、簡単に診断がつかない時もあります。また、ここまで書いてきたように病気が存在しない可能性もありますので、どこまで検査や治療を行うかということも含めて判断しなければいけません。動物病院の方針、獣医師の能力、飼い主さんの意向などによって診療内容は変わってきます。

問診と身体検査で異常が認められなかった時にどうするかということについてですが、当院では、「状態が悪そう」「脱水がありそう」「痩せている」「高齢である」など、病気の可能性が高そうな場合には各種検査を勧めます。「さほど状態が悪そうではない」「脱水がなさそう」「痩せていない」「若齢である」「病気以外の原因がありそう」などの場合には、飼い主さんと相談の上で「各種検査」「少し様子見」「対症療法」などを選択します。

検査は費用が掛かりますので、行うかどうかの判断は非常に難しいです。費用負担まで考慮してくれる病院と考慮してくれない病院がありますので、病院の方針を事前に把握しておいたほうがよいかと思われます。また、獣医師の能力もピンキリですので、それも含めてよく考えて病院を選ばれたほうがよいかと思われます。

検査を行っても必ず病気が見つかるとは限りません。何も見つからず結局よくわからないという事例はよくみられます。このような場合は、本当に病気がないのかもしれませんし、MRIや内視鏡などの特殊な検査を行わないと診断できない病気があるのかもしれません。

 

猫に多い病気

猫は特定の病気に罹患しやすい傾向があります。具体的には、腎臓病、特発性膀胱炎、甲状腺機能亢進症、リンパ腫、口内炎、猫風邪、猫喘息、心筋症などです。よくみられる病気は比較的診断しやすいですが、それらに当てはまらない場合は途端に診断が難しくなります。

 

見逃されやすい病気

見逃されやすいのは以下のような病気です。

・脳疾患
脳梗塞、脳腫瘍などは高齢の猫でよくみられます。痙攣や麻痺などの症状があれば気付きやすいですが、「意識がボーッとしている」「元気がない」などの症状だけだと気付くのは困難です。また、脳疾患を疑ったとしてもMRI検査を行えず診断できない場合が多いです。

・心臓病
猫の心臓病は心雑音が認められるとは限りません。また、来院時の緊張で呼吸が速くなるため、呼吸困難の判断が難しい場合があります。呼吸困難に気付けばX線や超音波検査によって診断可能です。

・肺炎
肺炎は意外とよく遭遇します。慢性気管支炎・猫喘息・猫風邪などに続発して肺炎が生じるものと個人的には理解しております。
呼吸が速かったり咳をしていたりすれば気付きやすいですが、そのような症状がなかったり飼い主さんが気付いていなかったりすると見逃されやすいです。
個人的には、診察室で呼吸状態をよく観察するということと、腹部超音波のついでに肺もざっと見ておくということをやれば見逃しが減ると考えております。

・失明
目が見えていない猫はけっこういます。飼い主さんも気付かず、獣医師も見逃しがちです。急に失明すれば食欲不振になる可能性があります。原因としては脳疾患、網膜疾患などが挙げられます。

・変形性関節症
関節に痛みがある高齢猫はとても多いです。若い頃と比べて動きが遅くなっていたり段差を登れなくなったりしている場合はサプリメントや鎮痛薬を試してみるとよいでしょう。

・食道炎、胃炎
食道炎や胃炎は内視鏡まで行わないと確定診断はできませんが、嘔吐、吐出、食欲不振などがみられる場合は暫定診断で治療を行ってみるのがよいでしょう。

・舌炎
新たに猫を飼い始めたら先住猫が食欲不振になり、ストレスだろうと思っていたら舌炎だったという事例を何回か経験しています。口を痛がっていたり涎が出ていたりする場合は疑わしいです。これはおそらくカリシなどのウイルス感染によるものと思われますので、新たに猫を飼い始める場合は事前に先住猫へのワクチン接種を必ず行ってください。

・尿管閉塞
近年、猫の尿管閉塞が増えています。腎臓と尿管は2対ありますので、片側が閉塞しても反対側が生きていれば尿は出ます。症状は、なんとなく元気がないといった程度であることが多いような気がします。なんとなく元気がない程度で病院を受診するかどうか、病院を受診するとして検査を行うかどうか、検査を行うとして超音波検査まで行うかどうか、といった問題をクリアしないと診断にたどりつきません。また、多くの病院では手術が困難という問題もあります。対策としては、健康診断によって尿結石の存在を予め把握しておくのが良いと思われます。

・尿道閉塞
雄猫では尿道閉塞が生じやすいです。原因としては尿中の砂粒、結石、膀胱炎などが挙げられます。尿道閉塞によって食べなくなったり吐いたりしている場合はすでに尿毒症になっている可能性があり、放置すると1日以内に亡くなるおそれもあります。
一般的には、食べなくなる前の段階で「トイレに頻繁に行く」「トイレに籠る」などの症状がみられますが、家にいる時間が短い飼い主さんだと気付きにくい場合もあるかもしれません。そのような症状があって元気や食欲もなくなってきている場合は、夜間でも緊急で動物病院を受診してください。

・急性腎障害
急性腎障害は、体調が激しく悪化する場合とそうでもない場合があります。早めに動物病院を受診して血液検査を行い点滴治療を開始することが重要です。

・腎盂腎炎
腎盂腎炎は症状が様々で、診断も難しいです。身体検査、血液検査、超音波検査、尿検査などから総合的に判断します。

・子宮疾患
猫の子宮蓄膿症は、激しい症状がみられない場合もあります。超音波検査を行えば子宮の液体貯留が確認できますが、水や粘液が貯留しているだけで食欲不振とは無関係という場合もあります。しかし、水や粘液でもあまりに大量に貯留すれば食欲不振や嘔吐の原因となります。手術に踏み切るかどうかの判断は難しいです。

・肛門嚢炎
肛門嚢炎や肛門嚢破裂で元気や食欲がなくなる場合があります。お尻の痛みや腫れに気付ければいいのですが、場所的に見逃されやすいです。

・皮下膿瘍
けんかなどが原因となる皮下膿瘍によって元気や食欲がなくなる場合があります。問診と身体検査が重要ですが、肛門嚢炎と同様に見逃されやすいです。

・FIP(猫伝染性腹膜炎)
腹水が貯留するタイプのFIPは診断が容易ですが、腹水が貯留しないタイプのFIPは診断が難しいです。見逃されたり過剰診断されたりする事例も多いと思われます。

・急性の発熱
身体のどこかで炎症や感染があると発熱が生じます(ここまで挙げた病気の中では腎盂腎炎、子宮蓄膿症、皮下膿瘍、FIPなど)。しかし、40℃以上の急性の発熱がみられるものの各種検査では異常が認められないという猫もたまにいます。これはおそらく風邪のようなものと思われ、解熱剤と対症療法(次項参照) によって1週間以内に改善する場合が多いです。

問診と身体検査が重要であることは間違いありませんが、各種検査を行わないと発見できない病気も多いです。個人的には、血液検査と超音波検査を優先的に行い、必要に応じて尿検査やX線検査も行っています。それらの検査で何も異常がなければ、ひとまず対症療法で経過を見ることになります。

 

食欲不振の対症療法

食欲不振の対症療法としては、「皮下輸液」「食欲増進剤の内服」「強制給餌」などが挙げられます。対症療法は、病気がはっきりしない場合や軽度の食欲不振で少し様子を見たい場合などに行います。

・皮下輸液について
皮下輸液は脱水がありそうな場合に行います。食欲不振があればとりあえず皮下輸液という方針は間違っていませんし、私もよくやっています。ただ、心臓が悪い猫においては心不全を発症させるおそれがあるため注意が必要です。

・食欲増進剤について
食欲増進剤は割とよく効きます。病気があるかどうかはっきりしない場合、または病気の治療中で食欲を増進させたい場合などに使ってみるとよいでしょう。

・強制給餌について
ほとんどの猫はちゅーるが好きなようですので、私は食欲不振の猫にまず食べさせてみることにしています。家でやってみてもらうのもよいのですが、嫌がるようであればやめたほうがよいですし、誤嚥の危険性もあるため注意が必要です。また、病気がある場合は強制給餌だけでは治りませんので、状態が悪そうであれば家で粘らずに動物病院を受診してください。

 

強制給餌が不可能な場合の給餌方法

状態が非常に悪い場合は、強制給餌で口に入れても飲み込めず涎とともに出てきます。このような場合は、「経鼻カテーテル」「食道カテーテル」などを留置してカテーテルから給餌する必要があります。

経鼻カテーテル:無麻酔で留置可能、液状に近いもののみ投与可能、数日間使用可能、入院必須

食道カテーテル:全身麻酔必須、柔らかいウェットフードを投与可能、数週間使用可能、家で管理可能

一般的には、入院治療中に自ら食べず強制給餌も不可能な場合に、まずは経鼻カテーテルを留置して給餌を行います。給餌が長期間必要となりそうな場合(特に肝リピドーシス発症時)は、全身麻酔下で食道カテーテルを留置し、退院後も家で給餌を続けてもらいます。

 

猫の食欲不振に関する注意点

最後に、猫の食欲不振に関して誤解されがちなことをまとめておきます。

・ストレスだと思い込む
ストレスに心当たりがない場合は、ストレスだと思い込まずに病気の可能性を考えたほうがよいでしょう。ストレスだと決めつけて様子を見ていると、病気があった場合に手遅れになってしまいます。
また、ストレスだったとしても放置していると脱水や肝リピドーシスになって亡くなってしまう可能性があります。食べない状態が続いている場合は原因によらず治療が必要です。

・高齢のせいだと思い込む
高齢だけのせいでどんどん食欲が低下していくということはほぼありません。大半の場合は、高齢で病気(特に腎臓病、腫瘍など)になったせいで食欲が低下しています。病気であれば治療によって改善させられるかもしれませんので、可能性を捨てないようにしていただければ幸いです。

・ギリギリまで様子を見る
食欲が明らかに低下しているけど一口二口食べるからまだ様子を見ようと考える方がいらっしゃいます。また、全く食べなくなって3日くらい経ってから来院される方もいらっしゃいます。3日も放置するのだから治療する気はないのだろうと思いきや、できる限りのことをしてくださいと言われる時もあります。基本的に、病気の場合は早めに治療を開始することが最重要です。治療が遅れると、脱水によって腎臓が不可逆的に悪くなったり、元々の病気に加えて肝リピドーシスにもなったりして、手遅れの状態になります。猫を動物病院に連れていくとストレスになると考える方が多いのだろうと思いますが、病気の場合はストレスを考えるよりも治療を優先したほうがよいです。「高齢の猫は1日食べなかったら次の日には受診する」「徐々に食欲が低下して痩せてきている場合は気付いた時点で受診する」など、治療を希望するのであれば早めに対応してください。

・食欲改善だけを希望する
「病気の検査や治療はしないけど、食べられないのだけはかわいそうだから食べられるようにしてください」と言われることがたまにあります。このような場合の大半は慢性の病気がありますので、その治療をせずに食欲だけ改善させるのは困難です。猫自身は苦しいから食べないわけであって、食べられないのだけが辛いとは思っていないのではないかという気がいたします。食べてほしければ病気の検査や治療もしてあげてください。

・家でなんとかしようとする
病気の場合は家でできることは限られます。病気が疑われる状態であれば動物病院を受診してください。「様子を見たいんですけど大丈夫でしょうか?」「連れていけないので家でできることを教えてください。」と電話で相談される方がいらっしゃいますが、獣医師側は状態が把握できず責任も負えないため、期待するような回答はおそらくしてくれないでしょう。例外として、状態が把握できている常連の猫さんで飼い主さんとの信頼関係もあるような場合には、獣医師も多少の責任とリスクを負って回答してくれるかもしれません。普段からそのような関係を築いてもらうと良いのではないかと思います。

 

まとめ

・子猫、高齢猫、痩せている猫、肥満の猫、病気治療中の猫などは、1日食べなかったら様子を見ずに動物病院を受診する。
・健康な若い猫でストレスによる食欲不振が疑われる場合は、1〜2日は様子を見てもよいかもしれないが、それでも食べなければ動物病院を受診する。
・治療する気があるのであればとにかく早めに対応していく。
2025年06月27日 00:31
江戸川区(平井 小松川 小岩 新小岩 一之江 篠崎 瑞江) 墨田区(立花 八広 東墨田 文花) 江東区(亀戸 大島 豊洲) 中央区 葛飾区 港区 千代田区 台東区 市川市 船橋市

平井動物病院

住所:
〒132-0035
東京都江戸川区平井4-9-19ファーストビル1階

電話番号:
03-5875-2273

診療時間:
午前 9:30~12:00/午後 16:30~19:00

休診日:
火曜日、祝日